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緑内障専門外来について

〜患者さんとともに緑内障に向き合いたい〜 「緑内障専門外来」に込めた想い 院長:青山裕美子

眼科医になり、これまで緑内障患者さんとともに過ごしてきた時間のなかで、患者さんから感じ取ったこと、教えて頂いたことは以下の6つです。

青山裕美子先生の写真

  • ● “緑内障“と診断されると、緑内障=失明 と結びついて、ごく初期でも怖くなって不安ばかりが募っている方がいらっしゃる。
  • ● “緑内障“と医師からいわれて点眼治療を始めたものの、自身が“緑内障“であることを理解出来ていない方がいらっしゃる。
  • ● 自身が“緑内障“であることはわかっていても、点眼を継続することが、なぜ緑内障治療に必要なのかということはまだ認識不十分のため、点眼薬をさしたりささなかったり、また二種類以上の点眼薬になると適当にさしていたり、あるいは点眼していても特に大きな変わりがないと点眼を途中で止めてしまう方がいらっしゃる。
  • ● “緑内障手術が必要“と医師から言われたが、その一方で“緑内障は手術をしても治らない“とも言われて、一体なんのために手術をする必要があるか疑問に思っている方がいらっしゃる。
  • ● 緑内障が進んだ方は、常に、「いつ視野が狭くなって生活に支障をきたすようになるのだう?」、「いつか見えなくなるのではないか?」といった不安の中で毎日を過ごしているが、その不安を訴えたり、相談したりする相手もなく、不安は誰にもわかってもらえないと感じておられる。
  • ● 末期の視野であり、薬物治療では限界であるが、自身にはまだ末期であるという認識がなかったり、あるいは認識していても手術治療に踏み切れずに悩んでいる方がいらっしゃる。

以上のように、緑内障患者さんは様々な問題を心に抱えていらっしゃいます。

しかし、日々の一般診療の中では、これらの患者さんの想いに充分応えるのは難しいことです。

それをすこしでも解決するには、一般外来とは切り離して時間をかけて、一人一人の患者さんと向き合って緑内障を正しく理解していただき、その目と寄り添ってともに歩んでいくことが必要だと考えます。

これまでの 眼科医としての経験を活かし、患者さんとともに緑内障に向きあって参りますので、どうぞよろしくお願い致します。